カットワークの基礎
カットワークとは、布地に刺繍を施し、内側を切り抜いてレース模様を作る手法のことで、布レースの一種であり、白糸刺繍とも呼ばれています。立体感のある優美な装飾性があり、洗濯がきくため実用品にも使われています。具体的には、寝具などの室内装飾品、ブラウスやワンピースなど服飾品の衿、袖、裾などに部分的に使われています。
土台となる布は、織り目がつんでほつれにくい、上質の麻、オーガンジー、木綿、絹、薄手の毛織物が用いられ、刺繍は一般に白糸(場合によっては色糸)を使い、図柄の輪郭線をボタンホール・ステッチ、ブランケット・ステッチなどでかがっていきます。切り取る部分が大きい場合は、間に糸 (ブレード、braid)を渡すこともあります。7世紀にはすでにヨーロッパで高度な技法が見られ、僧服、ハンカチーフ、枕カバー、シーツなどで使われていて、13世紀以降は特に発展し、14世紀-16世紀にかけてヴェネツィア製の精巧なカットワークが宮廷服や僧服で愛用されたのです。16世紀にはニードルポイント・レースが生まれ、これが現代のレースの原型となりました。現代では家内工業で大量生産されています。日本には宣教師たちが明治初年にもたらし、上流家庭のクッション、テーブルクロスなどで使われたのが普及のきっかけです。
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